第4週① お金を借りるって、どういうこと?

2014年07月20日

【キッズ簿記(BOKI)Step1】

ステップ1の最終週である4週目は「お金の調達方法を考えよう」というテーマです。

柴山政行氏(以下、柴山):「ヒト・モノ・カネ」のうちの「カネ」の部分に焦点を当てて、お金の集め方についてもう一度考えてみます。
特にお金を借りることの意味や約束事などを学んでいきます。

進行:今回ももかさん、りょうたくんの2人と一緒に勉強していきます。
それでは、いままでの出来事を思い出してみましょう。

ケーキ屋さんを開店しようと思ったケイイチ君は、銀行へ行って一生懸命事業計画を説明して見事に50万シバを借りることができましたよね。
では、なぜお金を借りたのか、覚えていますか?

もかさん(以下、もかさん):足りなかったからです。

進行:何に使おうと思っていたお金ですか?

もかさん:車などを買うためです。

進行:そうでしたね。
お店を開店するには、様々な設備を買ったり、家賃の支払いがあったり、大変なことがあります。
そのためのお金を準備しようということなのですよね。

柴山:その通りです。
設備の購入や費用の支払いをするために、ケイイチ君は50万シバを借りました。
これには期限があって、いずれ返さなければいけません。
お金が足りなくなったら必要なものが買えなくなってしまい、商売ができずに困ってしまいます。
したがって、ある程度のお金を用意しておくことが必要なのです。
なので、お金が足りない場合は借りるのです。

進行:お金を調達することの大切さはわかりました。
しかし、お金を借りると色々な約束をするそうなのですが、どんなことを約束するのか、2人はわかりますか?

もかさん:返すまでの期間ですか?

進行:りょうたくん、他には何かありますか?

りょうたくん(以下、りょうたくん):約束ってあるのですか?

柴山:あります。
お金を借りるときには、銀行との約束事を「契約書」という名前の書面を紙に残します。
貸す人、借りる人の名前や、いつまでに返すのか(返済期日)などを約束するのですが、約束することを「契約」といいます。
契約したことを紙に残さないと、将来問題が起きそうですが、どんなことが予想されますか?

りょうたくん:証拠がなくなります。

柴山:そうですね。
証拠が必要なので、具体的な約束の条件を書いた「契約書」が必要になるのです。
では、契約書の具体的な記載内容はこちらになります。
見出しが読めますか?

もかさん:きんせんしょうひたいしゃくけいやくしょ。

柴山:そうです、「金銭消費貸借契約書」といいます。
「消費」というのは金銭を「使う」という意味です。
お金を使うために借りる契約書ということです。
りょうたくん、これを見た第一印象はどうですか?

りょうたくん:乙女って書いてあります。

柴山:乙女ではなくて「乙」です。

契約書では当事者のことを「甲」「乙」などと表します。

進行:さて、ここで問題です。
契約書のAからDの空欄を埋めましょう。
空欄はそれぞれ、貸主をA、借主をB、金額をC、返済期日をDとしています。
……では、答えを見せてください。

2人とも、Aが銀行、Bがケイイチ君、Cが50、Dを1月1日と書いてくれました。
先生、どうでしょうか?

柴山:正解は、Aが○○銀行です。
「○○」を付ければ完璧でしたね。

進行:先生、先ほどもかさんがAの空欄は「銀行の人の名前?」と言っていましたが、銀行の人の名前ではなくて、銀行そのものの名前ということでいいのですか?

柴山:そうです、銀行の名前です。
Bはケイイチです。
自分のことは「くん」付けで呼ばないので、誰のことを指しているのかという意味では2人とも合っています。

Cは50です。
Dは12月31日です。
なぜかというと、借りた日は「平成××年1月1日」なので、来年になっていたら「×○年」などに変わっているということを想像してもらえれば、わかったかもしれません。

では、お金を借りた時の約束事について、改めて確認をしてみましょう。
まず、期限がきたらどうしなければいけませんか?

もかさん:返さないといけません。

柴山:そうです、返済をしなければいけませんね。
これを「返済義務」といいます。
「義務」という言葉を聞いたことありますか?

りょうたくん:義務教育で聞いたことがあります。
柴山:その通りです。
そして2つ目、「年○%」のように、利息を払わなければいけません。
銀行に預金したら利息をもらえますが、逆にお金を貸した場合、銀行は利息をもらうので、借りたケイイチ君からすると、利息を払うことになります。
このように、返済義務と利息を支払うことの2つを覚えてください。
借りたお金はきちんと返しましょうということです。

レッスン16のまとめをお願いします。

柴山:1番目、お金を借りるときには「金銭消費貸借契約書」という書類を作ります。
2番目、契約書には「金額」「利息」「返済の期日」といった条件を書きます。
3番目、お金を借りた時は、返済義務と利息の支払義務があります。

進行:今日は約束事や契約書のことなど、色々難しい漢字が出てきましたが、どうでしたか?
もかさん:もし自分でお金を借りたとしたら、契約書が読めないので大変だなと思いました。
漢字が読めないと借りられないですね。

りょうたくん:「金銭消費貸借契約書」という言葉が難しくて覚えられないです。

進行:では先生、明日の内容を教えてください。

柴山:明日は「お金を借りたらどう書くの?」というテーマです。
お金の貸し借りをしたときにも当然帳簿に書き残さなければいけませんが、その書き方について勉強します。