おすすめ本「新しい道徳」北野武著 幻冬舎

2015年10月28日

前を向いて歩こう。今回は本の紹介です。

『新しい道徳』、北野武さんの著書です。

幻冬舎から出ていますね。「新しい道徳」北野武さんの新しい著書。
ということで幻冬舎からの本です。

最近、私この本、書店で見掛けて買ったのです。
ちょっと薄くて見易そうですし、なかなかこの北野武さんの道徳観というのは、どういったものかなということで非常に興味があって読んでみたのですけど。
これ本当、パッと速く読みました。
すごく読みやすい文章で分かりやすくて。
これちょっと帯のところ、何て書いてあるかというと。

「2018年道徳を教科化」、ってことで、教科、教科書の教科、教科化。

『日本人にとって、「道徳」とは何か?』
『この問いに答えられる親や教師はいるのだろうか。』
『まず最初に大人たちが、真面目に考えたほうがいい。』
『現代の核心をえぐる、未だ嘗てない道徳論! 』ということで。

いくつか主張があるのですが、その中の一つ、
「道徳というのは時代とともに変化するものですよ」。
「古い道徳を押し付けて、今の若者はなんていうのは、それは年寄りとしては非常に宜しくないのではないか?」
「時代とともに変わってくる価値観もあるよね」ということで。

帯の裏も、これ非常に興味をそそるといいますか、興味深いことが書いてありまして。
『時代を作る人は、いつだって古い道徳を打ち壊してきた。誰かに押しつけられた道徳ではなく、自分なりの道徳で生きた方がよほど格好いい。』

自分なりの道徳というのはつまり、ここ。

自分がどう生きるかという原則が、つまり、自立した考え方を持ちなさい、ということですね。

誰かの既成の価値観に踊らされてはいけないのです。
『今の大人たちの性根が据わっていないのは、道徳を人まかせにしているからだ。それは、自分の人生を人まかせにするってことだと思う。』

非常にこれ、耳が痛い話しでありまして、私も自分への教訓ということで読みました。
上から言われた事をそのまま鵜呑みにして、行動するのじゃなくて、自分の頭で考えなさいということです。

勿論、私もある程度の年になりまして、若い人に、話しをする時に、自分の古い道徳観を闇雲に押し付けちゃいけないよ、ということで。
やはり、これは時代とともに、いろんな考えがある、ということで、自分で考えましょう、ということだと思うのです。

で、この中に非常に面白い話がいくつかありまして、その中の一つに。
実は今の少年犯罪は凶悪だとか、今はゲームの影響などで簡単に人を殺すだとか、犯罪は凶悪化しているとか、ちょっとマスメディアなんかで言われていますが。

実はこの本で北野武さんが仰っているのは、
実は少年の凶悪犯罪は昔から比べると逆に減っているのだよ。
という非常に衝撃的な話しが出ています。
言われて、私もネットで調べてみましたら、確かにそうだなと思えることがいくつかありまして。
いろんなサイトを見てみて、一つ、興味深いサイトがあったので。

例えば、一つの例として、これは警察庁の犯罪統計書というデータらしいのですが、少年10歳から19歳という定義のようなんですが。
要するに若者の犯罪の殺人検挙件数、1961年、昭和36年、今から54年前になるのですが、この時、448人いたと、多いねと、今もっと増えているの?千人くらいいってるの?とか思ったら、逆に大幅に減っています。

2006年のデータで73人、つまり、45年で6分の1に下がった。6分の1以下。
これ驚きですね。
昔のほうがよっぽど子どもたちが人殺しているじゃんって話になるわけです。
この統計上ね。「えっ!」っと思うわけです。
昭和30年代後半。昭和40年ごろでも370人くらい、という統計がサイトにあったので、相当昔は子どもがよっぽど今よりも凶暴じゃないか、昔のほうが、というふうに言えなくもありません。

そうすると、マスメディアが言っている、今の少年たちが我慢が出来ないとかキレやすいとか、というのはどこいっちゃったのだろうと。
勿論、殺人の件数が減ったからといって、キレやすくなくなったとは言えませんが、でも、今の子どもたちのほうが平気で人を殺すみたいなイメージ、意外とありません?
「これなんかおかしいよね」ということになるわけです。
ちなみに、さっきデータ見ましたら平成26年、2014年はどうやら50人ということで、さらに減っています。

だから、今の子どもたちのほうがよっぽど人を殺さないわけです。変な話ですけど。
昔のほうが448人検挙されています、殺人で、400人くらい。
これからすると、今73人とか50人って、10分の1近いですよね。
これ、どういう状況ですかと。今のほうが余程やさしいのか?と。
これはよくわかりません。
必ずしも一つの結論に到達出来ませんが、ただ、今のほうが凶暴だと言うのは殺人検挙件数からみたら、全然当てはまりません。
逆に殺人検挙件数が400人台から50人とか70人に減っているのですよ。10分の1近くも。
これどう見ても、ということです。

だから、殺人が凶暴になったって本当かと。
逆に言うと、マスメディアが発達したので、昔だったらもっとすごい、もっとおぞましい殺人事件があったかもしれないですよ。
でも今は、ネットとか情報とか発達して、1件殺人事件があると、ガーっとすごく報道されちゃって、社会現象化するぐらい、すごい大々的な報道しちゃうじゃないですか。
それが実は1件、殺人事件の、報道による残虐性の増幅みたいな、凄まじさが大きくなっちゃったと。
1件辺りの殺人事件の報道の仕方がすごく激しくなっちゃったんじゃないか、というのが最近の僕の分析のイメージなのです。
昔、448件あったのです。50年前。今から2000、10年近く前、最近です。平成に入ってからのデータ73人。

こんなに減ったということは、やっぱり、少年とか若者による殺人事件は減っているとみて間違いないと思うんですよ。
この状況を見て、今の少年のほうが残虐だという言い方は、僕は必ずしも出来ないのじゃないかと思っています。

そういったようなことを、北野武さん、この本で仰っていますので、是非、読んでみると面白いと思います。
データから見ると、マスメディアが言っているような、今の子どもたちは堪え性がない、キレやすいっていうのは、本当にそうなのかと、殺人事件の件数が一つの判断の材料の一つになります。
全部じゃありませんが、逆に6分の1以下に減っているという、この事実をどう説明するのだという話しですね。
こういったところも是非、新聞、ニュース、マスメディアなどで、ネットだけではなくて、検証していただきたいと思っています。

必ずしも今の少年がゲームなどの影響で、一方的に凶暴になったとか、すぐに残虐な犯罪に走るようになったというのは、逆に現代の若者たちにとって可哀想な話かもしれません。
もしかしたら、フェアじゃないかもしれない、ということを私たち大人がちょっと頭の片隅に入れておきたいと思います。
いろいろなデータを見て、要するに、新聞や報道やニュース、勿論それも大事なんですが鵜呑みにしちゃいけないってことです。

自分なりに別途検証する姿勢も大事だと、統計もしっかり見ましょうね、ということですね。

私はいつもあなたの成功を心から応援しています。
ここまで、ご覧頂きまして誠にありがとうございました。