理解することにこだわりすぎず、どんどん先に進もう!(日商簿記1級)

今回は柴山式のコンセプトをもう一度確認してみたいと思います。
時々同じような質問を頂くのですが、今回は「直接原価計算が分からない」ということで、立ち止まって勉強法に悩んでいる方から質問を頂きました。
 
私はこれまで講義や動画など色々な場面で何千回と言っていることをここで改めて言います。

分かったつもりで先に行こう。
それ、分かろうとしなくても良いです。
先に行きましょう。
 
その方が受かりやすいのです。
1回転して分からなかったら2回転してみて、2回転して分からなければ3回転します。
 
他の論点を見ていれば、今わからない論点に関係することを勉強していますから、他の論点を勉強して周りの下地を作ってからもう一度戻ると力が付いている状態になっているので、理解できるようになります。
 
とにかく回転数を上げてください。
立ち止まらずに先に行ってください。
 
そのために柴山式はインプットを一般的なテキストの3分の1以下に抑えているのです。
一般的な専門学校のテキストは2,000ページですが、柴山式は600ページ程度です。
 
一般的な専門学校の講義は180時間ですが、柴山式は40時間~50時間程度に圧縮しています。
 
インプットを3分の1以下にしているということは、一般の専門学校が1回転している間に柴山式は3回転~4回転できます。
 
4回転もすると結構理解できますので、最初の2回転目や3回転目で分からなくても気にしないでください。
 
9割ぐらい分からなくても気にせず先に行ってください。
今日の昼間のことですが、りょうたくんという中学2年生の子が簿記1級のスクーリングに来ました。
 
今日は連結を教えたのですが、彼は先日行われた143回の簿記2級に合格しています。
彼も柴山式のコンセプトは分かっているので、分からないところがあっても立ち止まらずにどんどん先に行っています。
 
例えば税効果やデリバティブや持分法というのは中学生では分かりませんが、「気にせずにどんどん先に行って、できるようになります」と前向きなことを言っていました。
 
分からないからといって何かのせいにしないのです。
分からないのはしようがないと割り切って、分かるところだけどんどんやっていけば、回転していくごとに少しずつ分かるようになってきます。
 
苦手な論点であれば10回やっても良いと思います。
このようにやればできるようになります。
柴山式は短期・多回転で合格を目指しています。
 
「分からないからどうしたら良いですか?」という質問をする前に、「分かったつもりで先に行く」を今こそ実行すべきです。
 
たしかに「分かったつもりで先に行く」というのは頭では分かっていてもなかなか難しいです。
 
分からないと不安になります。
しかし、先に行くのです。
 
先に行って、何度も回転して、いずれ分かった人、これが本番の試験で難しい堅い文章を理解できるようになるためのポイントです。
 
柴山式は一般の書籍のようにイラストが豊富にあるわけでもないですし、噛み砕いた豆腐のような柔らかい文章でもありません。
 
それは本試験を意識しているからです。
本試験はイラストなんか出ません。
 
キャラクターなんて出てきません。
マンガなんて出てきません。
本番はきついです。
 
インプットの時点から甘やかされていたら本番でできるようになるわけがありません。
柴山式のテキストは少し堅い文章で書いてありますが、それすら慣れていないのであればやるしかないのです。
 
柴山式の簿記1級のテキストが分からなければ、本試験はもっと難しくて分からないです。
しかし、柴山式の簿記1級の文章を何度もやって、自分で一生懸命繰り返してできるようになれば、その先に本試験が待っています。
 
ですから、とにかく分かったつもりで先に行きましょう。
分からない場合でも立ち止まってはいけません。
義務教育の時の勉強法は一度横に置きましょう。
 
あの勉強法は時間が無限にある場合は良いですが、日商簿記検定のように半年や1年の限られた時間の中で合格しなければいけないので、効率良く勉強しましょう。
 
「分かったつもりで先に行きましょう」
これが質問に対する答えです。
ぜひ頑張ってください。
 
私はいつもあなたの簿記1級合格を心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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