第138回 2級の講評と感想

がんばろう日商簿記2級合格、今回は第138回本試験の講評と感想について簡単にお話してみたいと思います。

2014年11月16日、第138回の2級を受験されたみなさん、本当にお疲れさまでした。

今回の試験は前回よりも難易度が少し上がっているという気がしますが、工業簿記に関しては満点近く狙えます。工業簿記と第一問の仕訳で点数を稼いで、この2つで60点中50点から54点を取れば、第二問第三問で16点か17点を取って、全体で7割いくという戦略を取るのが今回の理想です。

第二問と第三問は難易度が高かったです。
第一問の仕訳問題は素直な問題が多かったので、ここはできれば4つ以上正解してください。

第四問と第五問は9割取って36点、これで52点いきますので、ここで50点を超えられるかどうかがポイントですが、欲を言えば55点取って欲しいです。

そこまでいけると第二問と第三問で半分以下の得点でもいけるかなという感じです。
第二問は株主資本等変動計算書が出て、多くの方は面食らったと思いますが、こういうときに動揺しないでください。

株主資本等変動計算書は、柴山式でもテキストでやっています。
まとまった問題としてはやっていませんが、テキストで最低限のことはやっていますので、そこを3・4回熟読すれば対応できると思います。

見たことがあれば、答案用紙に予め記入されている括弧の中に淡々と数字を埋めていって、部分点を取れば何点かは拾えます。

第三問に関しては、22点のうち10点以上取ることを目標にしてください。
第二問で6・7点ぐらい、第三問で10点で合わせて16点を取ってください。
うまくすれば、第三問で22点中12点ぐらい取れば、第二問が6点ぐらいを何とか取ります。

合併のところは気にしなくてもいいので、飛ばしても構いません。
その他の埋められるところを埋めていけば6点ぐらいはいけると思います。
そうすると、ここで16か18点取れます。
そうすると、第一問、第四問、第五問で50点強得点できれば、合格ラインに到達できると思います。

ですので、今回は工業簿記がカギになります。
柴山式の勉強をされている方は、柴山式総勘定元帳を使っているので、割と工業簿記は得意で、ほぼ満点近くを狙えるほど工業簿記の出来はいいはずです

工業簿記で満点を取れれば楽になります。
工業簿記で38点ぐらい取れば、第一問は満点がベストですが、たとえ8割でも16点ですし、この2つで54点か55点いきますの。第二問と第三問でそれぞれ12点と6点ぐらいで、合格できます。

今回は合格しても70点台前半だと思います。
ですので、今回受験された方は巡り合わせとしては厳しかったかもしれませんが、気にする必要はありません。

2級の試験は年に3回あって、だいたい平均すると合格率は30パーセントぐらいになります。
前回と前々回が若干取り組みやすかったので、バランスもあったと思います。
しかし、今回はチャンスもあったのです。

工業簿記がある程度取り組みやすいのと、第一問が驚くほど厳しい問題ではなかったので、第一問、第四問、第五問でどれだけ点数を取れたかがポイントです。
この3つで9割、54点は取りたいです。

あとは第二問と第三問で40点中4割、16点を取って、合計で7割という形になります。
今回があと一歩だった場合でも、来年の2月があるので安心してください。
年3回あるというのは大きいです。

公認会計士試験だと年に1回しかありません。
今回は株主資本等変動計算書のような、見たことのない問題を見てしまうと少しモチベーションが下がってしまうかもしれないので、うまくいかなくなった人もいるかもしれません。

しかし、ここまで勉強したことは必ずあなたの役に立ちます。

今日までの努力は無駄ではありません。

まずは、今日一生懸命頑張ったことを褒めてあげましょう。
もちろん、合格された方も自分の努力を褒めてあげましょう。
今回が残念な結果になった方は、まだまだ先は長いですから次のチャンスに向けて頑張りましょう。

第二問は今までに見たことがない形式で、第三問も少し捻った問題なのでわかりづらいところがありました。
この点が少し難易度が高いという意味で、少し可哀想な部分はありますが、これにめげずにこれからも勉強を続けてください。

私はいつもあなたの2級の学習を応援しています。
ここまでご覧いただきましてありがとうございました。
そして今日は本当にお疲れさまでした。

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