第7週② 掛けで仕入れたらどう書くの?

2014年08月11日

【キッズ簿記(BOKI)Step3】

今日は「掛け仕入をしたらどう書くの?」というテーマです。

仕入れる場合にはお金を払う必要がありますが、あとでまとめて支払う場合にはどのように記録するのかということを勉強します。

進行:今回ももかさん、りょうたくんの2人と一緒に勉強していきます。
そして、この番組を見ているあなたも、わかりづらいところがあったら、繰り返し見て勉強していきましょう。

まずは昨日のおさらいからです。
卸売りの○○屋さんとの取引を掛け仕入にしてもらったケイイチくんですが、掛け仕入とはどんなやり方だったのか、2人とも覚えていますか?

もかさん(以下、もかさん):仕入れた代金を毎日払うのではなくて、月の最後などにまとめて払うやり方です。

進行:そのとおりですね。
掛け仕入は仕入代金を1か月ごとに区切って、まとめて支払うやり方です。
ケイイチくんは2代目との間で、毎月末締めの10日払いというルールを決めたようです。
では、掛けで仕入れたときのメリットや注意点はどんなことがあったか、りょうたくん覚えていますか?

りょうたくん(以下、りょうたくん):メリットは、防犯とか、手持ちの現金がなくても仕入れられることです。

進行:そうですね。
では、注意点について、もかさんは覚えていますか?

もかさん:まとめて払うと金額が大きくなるから、計画的にお金を貯めないと払えなくなってしまうところです。

柴山:100点満点のうち85点ぐらいはいきましたね。
メリットについてはすべて答えてくれましたが、デメリットについて1個だけ追加すると、信用がなければ不可能だということを思い出していただければ良いと思います。
初めて会っていきなり後払いということはできないと思うので、長い間かけて築いた信用も大事ということになります。
ここを思い出していただければ100点でしたが、85点でも十分です。
2人ともよくできました。

では、ここからは掛け仕入の帳簿の書き方について勉強していきましょう。
これまでは、お金を支払うと、現金の竹とんぼの右側に支払った金額を書いていましたね。
ここまではもう簡単ですね。
ところが、後払いの場合は、今、お金が出ていないので、現金の竹とんぼの右側に書くことはできません。
でも、将来は必ず払いますよね。
ここで考えてほしいのですが、今まで出てきた、右がプラスの竹とんぼの種類にはどんなものがあったでしょうか?

りょうたくん:借入金です。

もかさん:資本金と売上です。

柴山:そうです、借入金、資本金、売上の3つでしたね。
実は、竹とんぼの右側がプラスになるものがもう1つ出てきます。
それは「買掛金」というものです。
将来払うお金とか、買っている途中のお金というふうに思ってくれれば良いです。
将来支払う義務があるお金なので、右側に書くということです。
「義務」とは、何かをしなければいけないという意味です。
今回の場合は、ケイイチくんが○○屋さんに対して、将来仕入代金を返済する義務だとイメージすれば良いです。
将来支払う未払いの仕入代金が買掛金というのです。
書き方についてですが、未払いの仕入代金12,960シバが発生した場合は「買掛金」の竹とんぼの右側をプラスにして、そこに12,960シバと書きます。
将来の支払のマイナスとイメージしていただければ良いでしょう。
一方、仕入をしたらどうなるか、これは2人とも大丈夫ですか?
仕入のどちら側に書くでしょうか?

もかさん:左側です。

柴山:そうですね、仕入は費用なので、左側に数字を移して、12,960シバを書きます。
それでは、まとめて帳簿をつけるとどうなるか、りょうたくんわかりますか?

りょうたくん:買掛金は右に12,960シバを書いて、数字のバトンタッチをして、仕入の左側に12,960シバを書きます。

柴山:完璧です。
りょうたくんは1週間か2週間前は全然わからなかったのに、すごく進歩しています。
まとめて帳簿につけると、このように、買掛金の右側に12,960シバ、仕入の左側に12,960シバとなります。

進行:買掛金という勘定科目は、帳簿に書くときには竹とんぼの右側がプラスになる4番目の仲間だということを学習しました。
ところで、「借入金」と「買掛金」は赤い字になっていますが、先生、これはどういう意味があるのでしょうか?

柴山:実は、この2つには共通点があります。
誰に対して何をするものかということを考えてもらうと、この2つだけは他とは違う点があります。
それをイメージして答えてもらうと良いでしょう。

進行:それでは、ここで問題になります。
右側がプラスになる竹とんぼの仲間である「借入金」と「仕入の買掛金」の共通点は何でしょうか?
手元のボードに答えを書いてください。

柴山:誰が相手なのかということと、将来何をするのかということを考えてみてください。

進行:では、もかさんから答えをどうぞ。

もかさん:まず、将来お金を返済する義務があるということと、その時には物やお金を受け取るだけという点が共通していると思います。

進行:では、りょうたくんお願いします。

りょうたくん:必ずお金を返さなければならないという点が共通しています。

進行:先生、正解をお願いします。

柴山:答えは、将来の支払義務がある、ということです。
2人とも書いてくれましたが、この考え方はすぐに思い浮かびましたか?

もかさん・りょうたくん:はい。

柴山:相手が銀行なのか○○屋なのかの違いだけであって、どちらも、将来のある時点までにお金を払うという点は同じということです。
さらにもかさんは、「その段階では受け取るだけ」というプラスアルファの知識まで答えてくれましたね。
このような支払義務などを「負債」といいます。
言葉のイメージが何となくマイナスのイメージですが、それでいいです。
負債というのは、将来何かの義務を負っているということなので、右がプラスになるということです。

進行:先生、レッスン32のまとめをお願いします。

柴山:1番目、仕入代金を後払いにしたときの未払分を「買掛金」といいます。
2番目、将来の支払い義務などをあらわす簿記の言葉を「負債」といいます。
3番目、買掛金のほかには、銀行に対する将来の支払い義務をあらわす「借入金」があります。

進行:もかさん、りょうたくん、今回は新しい勘定科目が出てきましたがどうでしたか?

もかさん:竹とんぼのプラス・マイナスが反対になるものが他にもあるとは思いませんでした。

進行:3つだけだと思っていましたよね。

りょうたくんはどうですか?

りょうたくん:買掛金という言葉が格好いいなと思いました。

進行:では、どんどん使いましょうか。

りょうたくん:使いたくはないです、負債だから。

柴山:「負債だから」って、子供の会話だとは思えないですね(笑)
お家の人に聞かせてあげたいですね。

進行:柴山先生、明日の内容を教えてください。

柴山:明日は「後払いで喫茶ABCに配達するよ」というお話です。
○○屋への支払いを掛け仕入れにしてもらったケイイチくんですが、実は、商売の大先輩でもある喫茶ABCのマスターも同じようなことを考えていました。
その理由は何かということと、マスターの意外な素顔も登場しますので、明日をお楽しみに。

進行:楽しみですね。
では、また明日。

一同:簿記はパズルだ!