スランプの時こそ「基本8割:応用2割」

2015年04月20日

前を向いて歩こう、今回のテーマは「スランプの時は「基本8割:応用2割」でいこう」こういったテーマで話をしてみたいと思います。

ある程度入門期とか基礎期はほぼ8割から9割基本動作のマスターということで。

いわゆるTOYOTAの5Sでいくと躾に当たると思いますが、基本的な手順基本的な作業は徹底的に覚える、これが基礎期。
この基礎期における基本動作、躾・作法の徹底的な刷り込みがあってこそ次の中級上級があります。
会計の世界でもそうなのですが、経験を積んできてある程度一人前と言われる状況になってきて差がでるのです。

ある程度上級レベルになってきたと言われていながら一向にお客さんが付かない、あまり専門家として信用されないという理由の一つは、基礎期に徹底的な基本を身に着けていないというのもあります。
ある程度センスでごまかしてしまうと先に行くとボロが出てしまうのです。

ですので、鉄は熱いうちに打てということではありませんが、最初の右も左も分からない入門期、最初の2、3年は基本を徹底的に刷り込まれます。
基本、基本、基本。
基本動作、いわゆる躾の部分に当たります。
これが出来るようになることが大事。

これが出来てから段々基本を忘れても基本動作が出来るようになって、段々色々な局面に対応できる応用力というものが身につきます。
もちろん、資格試験などの短期的な成果が必要なものは2年も3年も待っていられませんから、そういった場合は2、3ヶ月とか、その辺は期間を調整して下さい。

簿記検定3級なら大体1ヶ月で受かりますので、簿記検定3級なら最初の10日間とかになってしまうのですが、それはあなたの目標に合わせてみれば良い。
一人前になるまでの期間を10とするならば、一人前までになる過程の前半の30%から40%は基礎期なので、この前半の3割4割の基礎期は徹底的に基本を反復練習。

本当にここはつまらないのですが、基本を徹底反復しても、無意識にできるようになるというのはすごく大事です。
この前半の3割4割の基礎期を経て、やっとある程度身に付いた基本を元に応用ができるようになるのです。

これは簿記検定3級も2級も1級も同じです。
大体ある程度一人で出来るようになるための前半の部分はやはり基礎期の基本的な動作、躾の徹底反復。
これが出来た上で応用にいくのですが、人間は忘れやすい生き物でして、基本というのはいくら基礎期に徹底的に基本を反復してもやっている内に段々忘れてしまうことがあるのです。
そうすると先に行けば行くほど点数が伸び悩んだり、あるいは仕事をしていても中々結果が出なくなります。

あるいは今まで順調に成長していたのに成長が一回止まる、止まったように見えることがあります。
それは新たな壁なのです、それは誰もがぶち当たる壁。
つまりそれまでの基本動作の習熟度では対応できない状況に直面し始め、それだけステージが上がったということです。

逆に喜びましょう。

そういう時こそもう一度基本を確認するのです。
実は最初の段階ではマスターしていたと思っていた基本動作も、ステージが上がるとまだまだ甘かったと気づくことがあります。

一生勉強というのはそういうことで、基本動作の習熟度というのは無限なのです。
基本動作が最初の段階ではある程度出来た、自分では出来たつもりでいました。
でもそれで対応出来ていた状況から周りもあなたを専門家として見るようになります。
そして段々高いハードルの問題を提供してきます。
そうすると、今までの基礎力で出来ていたことが、もう一歩基礎力を深掘りしないとできなくなることがあります。

その時にどうするか、です。
やはり基本を忘れてその時その時の場当たり的な対応に行ってしまうと成長が無いので、そういう時こそあえて「伸び悩んでいるな」「スランプだな」と思ったら一旦目の前の応用的な事項を忘れ「それに関連する大本の基本って何だったのだろう」と基本に立ち返るのです。
そういう時こそ関連する項目の基本をもう一回見直してみると、案外新しい発見があります。

最初の頃は分かったつもりでいたけれど実は分かっていなかったのです。
これは前に私がほぼ同期のベテランの会計士と話していて思ったのですが、会社で言うと役員に近い、自分でサインが出来るレベルの人なのですけれども。
その人が言っていたのは「会計士を10年以上やってみて分かったのは、簿記3級って難しいよね」。

ああ、良く分かって来たな、分かって来たなと言ったら偉そうで申し訳無いのですが、私も簿記の教育は20年以上やっていて、簿記3級って実は奥が深いのです。
点数を取ることはできるけれど、点数を取るのではなくて今度は教える側に回るとか、簿記3級レベルの会計処理を一個一個深掘りしていと、実は簡単に分かっていないという事に気付くのです。

それを監査法人に10年以上いてベテランになった人が「実は簿記の原理って凄いね」「簿記3級って案外すごい事やっているんだね」ということに気付くのです。
これが基本の奥深さにある程度達人になってから気付くということなのです。

最初は基本動作でなんてこと無いと思ってしまうけど、段々レベルが上がれば上がるほど基礎力の違いが大きなパフォーマンスの違いに繋がってくるのです。
根っこの部分の理解が深まるということもあるので、困ったらもう一回基本に返って下さい。

基本というのはあなたが思っている以上に何百倍も何千倍も奥が深いのです。
なぜかと言うと、これまで分野によっては何百年、あるいは千年以上の期間に渡って先人達が私とあなたの前の先人が色々な経験をして培ってきたノウハウなのです。
そう簡単に到達出来るものではありません。
そう簡単にマスターしきれるものではありません。
基本というのは何度振り返っても良いのです。

レベルが上ったら上がったなりの基本の解釈が変わってきます。

ぜひ、スランプに陥ったら、あるいは伸び悩んだら、基本に立ち返って基本8割ということをたまに思い出してみて下さい。
私も時々基本に帰ります。
簿記3級などの基本を見直すと「なるほどやっぱりそうだよね」「案外これ会計士に受かっても分かってないことあるよね」「分かってない人いるかもしれない」と思うことがいっぱいあります。
案外そんなものです、
良いのです。
計算が出来るということと、本当に理解が深まっているというのはまた別ですから。

いつもいつも基本に立ち返って、そしてスランプの時は大体どこかの基本を忘れているのです。
野球のスランプもそうです、知らない内に体が開いているとか、あるのです。
という風に知らず知らずにスランプになっている可能性があります。
そういったところを見つけてくれるのがコーチングのコーチであったりすることもあるのですけれども。

そういった形で、スランプ、伸び悩みの時にはあえて基本8割に立ち返ってみて下さい。
これは私なりのスランプの脱出法でもあります。
これは簿記に限らず、会計、ビジネスに限らず人生もそうです。
困ったら、道徳や人生観の基本に立ち返りましょう。
自分にとっての基本は自分の志や夢にも関係します。

ということで頑張って行きましょう。
私はいつもあなたの成功を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。