記憶のレベルと資格試験の関係

2015年07月19日

皆さんこんにちは。前を向いて歩こう。

今回のテーマは自己啓発系です。

記憶のレベルと試験の関係といったテーマでお話しします。
記憶のレベルには4段階あると私は思っています。
一見、再認、再現、創造の4つのレベルです。

ちょっとこの図を見てください。絵を描いてみました。
まず新しい知識を仕入れましょう。
これが自分です。
新しい知識を仕入れましょうね、ということで出会いますね。

最初に出会った知識は、一見(いちげん)さん、いらっしゃいみたいな。
初めて会ったレベルなので、ほぼ区別ができない。
記憶に残っているのは、「見ると見た事あるな」という感じ。
だけど、「誰だっけ?」みたいな感覚です。
識別ができないけど、なんか見た事ある。
そのレベルが「一見(いちげん)さんレベル」。
すべては、ここから始まります。
この段階では区別ができようがないので、当然、テストでは解けません。

講義など、初めて講義を受ける時は、だいたい皆さん「一見さん」です。
そこから復習を何回かして、3回転から5回転の範囲内で、「選択式」のみの試験は、これでいけるようなってきます。

マスクシート方式とか選択式の試験は、「再認レベル」で解けるようになります。
「再認レベル」は、他のものと区別ができる、認識できるというレベルです。
簿記会計でいうと、「資産と負債の違いとは?」が分かってくるわけです。

再認レベルは、定着度はそれほど高くはありません。
しかし、見れば、他のものと区別して分けることができる。
このレベルで点数が取れるのが「択一式試験」です。
ただし、再認レベルなので、狭い範囲だと差がつきません。
従って、「単答式」「択一」というのは、通常は「再認レベル」でいいのです。

少しくらい浅い知識でも、広く浅くです。

範囲が重箱の隅みたいなものまで出てくるのが「再認レベル」。
これはもちろん試験の難易度にもよります。
試験の難易度が驚くほど高いというわけではありません。

専門学校とかの対策が進んでくると、「再認レベル」は、どんどん細かい、本来の法律以外の施工規則とか判例とか、そういっただんだん細かいところに行き出す傾向があります。再認レベルは、択一試験。4つや5つの選択肢から選ぶやつです。
もちろん公認会計試験の単答式は、再認レベルです。
従って、重箱の隅みたいな知識も、時々、出てきます。

ただここまでだと、自分でゼロからその知識を、手順を踏んで思い出すわけではないので、「再現」はできません。
再認なんです。
知識を見れば、区別できるというレベルです。
「一見さんレベル」のような低いレベルではなく、区別はできる。だから単答式で解けるんです。
ただし「再認レベル」は、3回から5回で、ここまでではまだあやふやなんです。
記述式は解答できません。

例えば、日商検定1級は「記述式」ですから、確実にその上の段階の「再現レベル」です。
もちろん「再認レベル」も必要ですが、再現の知識をどんだけやるしかなんです。
これは1級もそうだし、2級3級もレベルの差はありながら「再現レベル」なんです、実は。

だけど、再現の範囲が非常に狭いのがレベルによって違ってくるわけです。
日商検定1級はかなり広い。
公認会計試験も論述式はこれだし、大体試験は「再現レベル」です。

人間の持っている学習時間に限界があります。

「再認レベル」のように重箱の隅までは聞けないのが一般的です。
ただし、大事な知識をいろいろ組み替えてある程度の応用が必要になります。
だから、ABCなど3つくらいの知識を組み替えて、再現するには、それなりの裁量、応用力、柔軟性が必要になります。

「再現レベル」は範囲が広いんです。
その上の段階の「創造レベル」に限りなく近い再現レベルです。
上級レベルの「再現」です。

一番レベルの低い再現は、再認の次の段階。
再認の知識をそのままビデオテープのように全く同じに再現する。
ただし、全く同じに再現するのも大変ですが。

全く同じに再現できるというのは、基本ができているという証です。
本当の意味の基本ができているっていうのは、再現レベルなんです。
つまり、基礎力は、最低でも「再現レベル」までいかないとまずいですね。

これが基礎力の入口です。基礎力の第一歩は、本来「再現レベル」なんです。
再認レベルは基礎力ですら、本来ないんです。ないって言うと怒られちゃうな。
ちょっと違うんです。
本当の意味の基礎力、実践的な基礎力という意味では、基礎力の第一歩は「再現レベル」。基礎力の第一歩。実践的なと言ったらいいかな。
ちゃんと使えるという意味です。実用的な実践的な。
そして、ここから応用が入ってきます。

ただ、再認レベルも大事です。
もちろん会計試験だって単答式で出てきますし、TOEICもマークシートです。
宅検なんかも再認レベルなんです。基本的に。確か、社会保険労務士もそうだったかな。
でもそれでいいんです。
「再認レベル」の知識を広く浅く持たなければいけない資格もある。
持ったうえで、そこから実務で「再現レベル」に行けばいいのです。
本来は、資格段階では「再認レベル」でいいんです、本当は。

資格試験で「再現レベル」を問うてしまうと、人生を試験にかけてしまうことになります。
「再現レベル」があまりにも高度だと、試験に受かったら燃え尽き症候群になってしまいます。
資格試験なら、「再認レベル」でも私はいいと思っています。
再現レベルでも、入口レベルの再現レベルがいいです。
あまり高度な再現を資格試験に求めてしまうと、実務になかなかいけません。
これは、本末転倒です。

本来、「再現レベル」は、実践的に強くなるものです。

何もないところから、参照テキストのない状態で、基本手順が再現できるかどうかです。
例えば、簿記ならばちゃんと減損兆候から減損損失を認識するかどうかの判定とか。判断する。
減損損失の計算が手順があるんです。

そういった手順をマニュアルを見ないで自分の頭の中でちゃんと再現できますか?

マニュアルも何も見ないで、手順をもう一回再生ボタンを押したように再生できること。
まずは、きちんと正しい知識を再現できることが基礎力の第一歩です。

その一歩手前で資格試験の「再認レベル」は全然OK。
それは、資格試験のコンセプトによるわけです。
ただ、実践的な基礎力の第一歩は、本来「再現レベル」(ロング記述式)です。
ほどほど狭い範囲の基礎力を「再現レベル」で問う分には、私はOKだと思っているんです。資格試験とか。大学の試験も。

ただ、あまりにも研究者レベルの高度なことを再現レベルで、入口であるはずの資格試験で求めるのは、ちょっと本末転倒であると感じます。
なぜなら、受かるまでに何年もかかる試験ってどうなの? という話になるからです。
受かった後のほうが大事です。

本来、再現を学ぶのは、その資格を取った後の実際の会社に入ってから実務でやればいい。これは、個人的な意見です。

ただし、「再現レベル」を要求する試験は、まだまだいっぱいあります。
そこの部分は、皆さんの対象とする試験によって見てみてください。
大学入試はほぼ再現レベルです。でもレベルの差はあります。
資格試験で本当に関係するのは、「再認レベル」から「再現レベル」までです。

では、どれくらいの回数が必要かの目安をお話します。
「再現レベル」の知識を身に着けようと思ったら、学習知識は5~8回。
5~7、8回で、本来ならば試験の合格に必要な再現知識です。
つまり、「再現レベル」まで行くには、最低、5回以上やらなければいけません。
「再認レベル」でもよければ3~5回。
個人差ありますが、3回ぐらいから再認できるようになります。

不動産鑑定士など、選択肢の問題を解く資格試験を受ける方は、3回は最低やりましょう。
5回程度までやっておけば、かなり「再認レベル」はレベル高くなります。
そこでいいと思います。
そういったことを目標にすると資格試験は受けやすい。

記述式論文式、計算結果を出して、自分で書き込む日商検定1級とかもそうなんですが、
2種検定もそうですが、再現レベルのものが必要ならば、平均5、6回ぐらいかな。
苦手な問題は、8回~10回みたいに、平均して5、6回くらいが再現レベルの合格力でしょう。

日商検定1級を勉強してる人。まだ2、3回程度なら、「再認レベル」です。
問題を「見れば分かる」というレベルが多くありませんか?
でも、これでは本試験は解けません。

ピアノの88の鍵盤から無限の曲ができるでしょう?
おたまじゃくしは、いくつかのパターンしかないけど、それが無限の曲を作るります。
つまり、限られた知識の再現レベルを組み合わせて、縦横無尽に自由自在に組み合わせて無限の新し生産物を作る。新しいアイディアを作る。
これは創造レベル。プロフェッショナル。金が取れます。

学校の先生は本来、再現レベルの上級から「創造レベル」にいくべきです。
しかし、「再認レベル」の資格試験なら、合格後に研究を進めていけば、「創造レベル」になれると思っています。
ただ、本来のプロフェッショナルは、新しい事を生み出すために、新しい発想で組み合わせられる。高度な組み合わせができる。

つまり、「創造レベル」は、再現の高度な組み合わせです。
あるは斬新な組み合わせ。新しい組み合わせっていうかな。あるいは結合です。

これがいわゆる「something new」です。
よく大学院の論文なんか、「something new」と言っています。
「再現レベル」まで落とし込んだ重要な実践的な基礎力の組み合わせを、いろんな新しい発想で作り出すと、既存の知識に新しい組み合わせなんです。創造って。
これが分かると面白いでしょ?

試験に「創造レベル」は求められてません。
これはプロフェッショナルの、しかもその上のレベルですから。
金が取れて、しかも場合によっては上に行けるレベルですから。
でも、将来的に「創造レベル」までいけたらいいですね。
ギターでも歌でもなんでもいいんですけど、基本が徹底できた状態で、基本を組み合わせて新しい物を作る。
そして、お客様に喜んでもらってお金をいただく。

私の経験上、「再現レベル」の後半からお金を取れますよ。講師もそうです。
まずは「再現レベル」を徹底しましょう。
「再認レベル」の知識が必要なのか、「再現レベル」の知識が必要なのか?
それを見極めて、あなたのいま目指す勉強をしてみてください。

「一見さん」だとちょっとまだ話にならないので、一見からいかに再認レベルにもっていくか。

ということで、一見、再認、再現、創造どのレベルを目指すかを踏まえて計画的に勉強のプランを立ててみてください。

私はいつもあなたの成功を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。