会計の第一歩は、バランスシートにあり、と私は思っています。

「会社の財産の総額と、そのうちいくらを借金で調達したか?」

の比較は、常に要チェックですね。

         バランスシート(貸借対照表)
    ―――――――――――――――――――――――
               |
      資    産   |   負    債
               |
               |・・・・・・・・・・・
               |
               |   資    本
               |

例として、企業が保有する財産の合計(総資産)が100億円で、そのうち67億円を借り入れなどの負債(将来返済すべき額)でまかなっているとすれば、バランスシートは下記のようになります。

         バランスシート(貸借対照表)
    ―――――――――――――――――――――――
               |
      資 産  100 |  負 債   67
               |
               |
               |・・・・・・・・・・・
               |  資 本   33
               |
    ―――――――――――――――――――――――
このように、企業の総資産のうち、3分の2を、将来返済すべき額として資金調達している場合、株主の取り分とも言える資本(純資産・自己資本・株主資本)は、3分の1、すなわち33億円ほどと確認できますね。

上記の比率は、おおむね、日本の平均的な企業のモデルケースです。
もちろん、財務体質が強固な会社は、総資産のうち、50%以上が資本で占められている、なんていうこともあります。

そのような会社は、不況に強い会社と考えることができますね。
なにせ、返済すべき額の比率が低いのですから。
ところで、上記のバランスシートから、会社がどんどん赤字を出して財産を目減りさせてしまったら、どうでしょうか。
具体的には、次の1年で、50億円も赤字を出してしまったとしたら…?
上記のバランスシートをスタートとした場合、一年後に50億円の赤字を出した企業のバランスシートは、次のようなものになることでしょう。(負債の額は一定とします。)

         バランスシート(貸借対照表)
    ―――――――――――――――――――――――
               |
      資 産   50 |  負 債   67
               |
    ―――――――――――|
    ↑(債務超過)▲17 |
赤字40↑          |・・・・・・・・・・・
    ↑          |  資 本   33
    ↑          |
    ―――――――――――――――――――――――

このように、株主の資本33を上回る損失を出してしまうと、会社の資産(50)は、負債の額(67)をすべて返済しきれなくなりますね。
個人の家計でたとえるならば、「預金などの財産が50万円しかないのに、借金が67万円もあり、預金を全部返済にまわしても、なお17万円だけ、借金が残る」というような状態でしょうか。

会社にとって、これは非常に問題で、銀行からの融資審査上、「アウト!」となる状態です。
それだけでなく、翌年に少しぐらい利益を上げたって、ぜんぜん資産が負債の額を上回らないですから、しばらくは配当を期待することができません。
そうなれば、「この会社の株、持っているのいやだから、売っちゃおうかな?」という気持ちになるのも無理はないですね。

つまり、「株価の大きな下落」だってあります。

「債務超過は、バランスシートの赤信号」

このことを、しっかりと覚えておきましょう。

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