日商簿記 簿記検定3級の申し込み方法と試験範囲

日商簿記検定3級の詳細

日商簿記検定3級は、経理の職場や会社の経営状況などを把握するための基本的な知識を習得するのに役立つ資格です。

今回は、日商簿記検定3級について申込方法や試験範囲などを中心に解説します。

日商簿記3級とは

日商簿記検定3級は、商工会議所が主催する公的資格です。
検定の歴史も60年以上と長く、簿記検定の中でも最も馴染みのある資格となっています。

日商簿記3級は、簿記の基本的な知識を学ぶことができ、初心者からでも気軽に取り組むことができます。

試験は、年に3回の筆記試験とインターネットを使ったネット試験とがあり、どちらの受験でも合格しても日商簿記3級の資格を取得することができます。

申し込み方法

日商簿記3級の申込方法は、筆記試験とオンライン試験とで申込手順が変わってきます。
それぞれで、説明していきます。

筆記試験の場合

筆記試験の場合
筆記試験は、統一試験と位置付けられており、
年に3回、2月・6月・11月の月に試験が行われます。

それぞれ3ヶ月前を目途に申込受付が開始されますが、各商工会議所によって申込日や申込方法が違うので、
事前に調べておくことをおすすめします。

オンライン受験の場合
一方、インターネット受験については、各ネット試験会場によって試験日が異なります。

しかし、統一試験の前後数日はオンライン受験での受験は休止中となりますので、注意が必要です。

受験料は、筆記試験、インターネット受験共通で税込2,850円となっています。

簿記3級のレベル

ここからは、日商簿記3級のレベルについてご紹介します。

先にも紹介した通り、日商簿記3級のレベルは
初心者からでも挑戦できる比較的簡単な資格となっています。

簿記3級の試験日程

簿記3級の試験日程
商工会議所の詳細によると、日商簿記3級のレベルは、企業外部との取引を記録・計算する技術となっています。主に商業簿記を中心に正確な報告書として決算書作成までのレベルを求められます。

筆記試験の詳細

筆記試験の出題科目は3問となっており、60分の試験時間内に3問を解くこととされています。

合格基準は70%以上となっています。合格率は、平均で40%〜50%となっており、基本的な知識を身につけることができれば、合格に近づくことができる内容となっているようです。

オンライン試験の詳細

オンラインの試験詳細は、筆記試験と同じで、
試験時間60分以内に3問の試験問題を解いていきます。

オンライン試験が筆記試験と違うところは、パソコンを使って解答する点です。仕訳問題では、プルダウン方式といって、
あらかじめ用意された仕訳科目を正しい科目を選択して解答する方法となっているのです。

また、パソコンを使って解答するので、数字の入力もパソコンを使って正しい数字を入力していく必要があります。

オンライン試験では、試験時間終了後にすぐに合否がわかるというのも筆記試験とは違う特徴を持っています。

試験に持ち込んでよいもの・必要なもの

日商簿記3級の試験に持ち込んでよいものも、筆記試験とオンライン試験で若干違いますので、気を付けてください。

まず、筆記試験で必要なものは、
・氏名や生年月日、顔写真のついた身分を証明するもの
・HBまたはBの鉛筆、シャープペン・消しゴム
・電卓やそろばんなどの計算器具(ただし、電卓は四則演算のみの計算機能がついたものに限る)
です。
試験会場では、問題用紙や答案用紙、計算用紙が一体型となっている物が配布され、試験終了後に回収されるシステムとなっています。

一方、オンライン試験に必要なものは、
・身分を証明するもの
・電卓(四則演算のみのもの)
となっており、筆記用具は現地で用意されたボールペンを使って解答します。

試験範囲

試験範囲
日商簿記3級の試験範囲は、商業簿記の知識のみです。

試験科目

商業簿記とは、商業をベースとした簿記のことで、商品売買時に適用されます。

簿記3級を取得すると企業の会計や企業の経営状況などを把握することができるようになり、仕事に活かすこともできるようになります。

3問の試験の詳細は、
・第一問:仕訳問題(45点)
・第二問:帳簿記入・勘定記入(20点)
・第三門:決算整理を元にした総合問題(25点)
となっております。

合格基準

日商簿記3級の試験では、出題問題の70%以上の正解率で合格となります。

簿記3級のレベルは、独学で勉強しても合格できるレベルです。
参考書などの問題を中心に過去問題等を解いて臨んでいくことで、合格への近道にもなるでしょう。

合格した場合の特典

最後に日商簿記3級の資格取得後の未来についてご紹介します。

一般社会の基本的な知識が得られる

日商簿記3級レベルの知識を獲得することで、一般社会の基本的な知識を得ることができ、商売など事業展開する場合にも役立てることができます。

簡単な決算書などを読み解くこともできるので、会社の経営状況や経済状況などの理解も深めることができるようになるでしょう。

さらに上位の資格に挑戦できる

日商簿記3級の資格を取ることで、上位の資格に挑戦できます。

簿記2級や1級、さらには税理士資格や公認会計士などの資格に挑戦することもできるようになります。

まとめ

以上、日商簿記3級の資格について申込方法や試験内容などの基本的な情報をご紹介しました。
簿記3級レベルでは、独学でも挑戦できる資格です。
是非、日商簿記3級に挑戦してみてくださいね。

PREV
日商簿記 簿記検定2級の申し込み方法と試験範囲
NEXT
日商簿記 簿記検定3級の合格までの道のり