相手の名前を覚えることの重要さ

今回の前を向いて歩こうは、デール・カーネギーの『人を動かす』という本の中でも主張されている「名前を覚える」というテーマについて一緒に考えてみたいと思います。

名前との付き合いは生まれたときからずっとなので愛着が湧きやすいです。
それから、名前を読んでもらうと重要感が持てます。

自分のことに関心を持っているのだということで、重要感の源にもなります。
こういったことを考えると、しっかりと名前を覚えることは大事なことです。

先日、事務所でセミナーをやって名前を覚えるというテーマでお話をしたら、ほとんどの方が「名前を覚えるのは難しい」ということをおっしゃっていました。

みんながなかなかできないからこそ、それができると人の上に立てるということです。
この本の中で面白い事例があるのでご紹介します。

103ページ目ですが、ニコデムスパパドゥールスさんという難しい名前のお得意さんが出てきます。

その方はニックというふうに通称で呼ばれていましたが、このお話の主人公の方は正式な名前で呼びたいと考えたので、彼に会う日は名前を繰り返し唱えて練習したそうです。

そして、フルネームでスムーズに挨拶をしたそうですが、そのときに彼は驚いたそうです。
やがて涙で頬を濡らしながら「私はこの国に来てから15年、今の今まで誰ひとりちゃんとした名前で私の名前で私を呼んでくれた人はいなかったです」と言ったそうです。

これが成功の秘訣だということです。
このケースでもわかるように、特に難しい名前というのはちゃんと呼んでもらえないかもしれません。

そう思っている方がきちんと名前を呼んでもらっただけで感動に打ち震えるぐらい心を動かされるのです。

やはり自分の名前というのは愛着があるのです。
そういったことを考えると、会話を進めたりお互いの信頼関係を築くときには相手の名前をしっかり呼んであげることは大事だと改めて思います。

先日のセミナーでもきちんと名前を呼びましょうということを申し合わせましたが、そのときのセミナー会場の雰囲気はやはり温かいものでした。

名前を大事にするというのは人間関係のひとつのコツです。
ぜひ実践していきたいと思います。

私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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