現金が増える4つのパターン【がんばろう!日商簿記3級合格61】

今回は「現金が増える4つのパターン」というテーマでお話したいと思います。

今回は柴山式総勘定元帳というものをご紹介しますが、柴山式の学習をされている方はこれをよく見ると思います。

 

柴山式総勘定元帳は、真ん中に大きく十字を書いて、さらに十字の右上にも横に1本線を引きます。

 

左上が1.資産のエリア、右上が2.負債のエリア、右の真ん中が3.純資産のエリア、右下が4.収益のエリア、左下が5.費用のエリアとなります。

資産・負債・純資産のエリアが貸借対照表(バランスシート)で、収益と費用の2つが損益計算書となります。

 

バランスシートだけで完結する取引もあれば、損益計算書に跨がる取引もあるということが、柴山式総勘定元帳を使えばひと目で分かります。

 

現金が増える4つのパターンを知っておけば入門としては上出来ですが、現金のT字勘定、私はこれをキッズBOKIでは「竹とんぼ」と言っていますが、現金を左側に記入するのがプラスで、右に記入するのはマイナスを意味します。

 

柴山式総勘定元帳では、十字の左側のT字はすべて左側がプラスで右側がマイナスです。

そして、右側の負債・純資産・収益の項目については、右がプラスで左がマイナスです。

 

このように視覚的に覚えます。

お金が増えると現金のT字の左側が増えます。

 

まず第1のパターンは借入をしたことによって現金が100増えた場合をみてみます。

この場合は負債との兼ね合いです。

 

借入という行為をすると、「借入金」という借入を意味する勘定科目(竹とんぼ)の右側に100と書いて、現金の勘定科目左側に100と記入します。

借入金というのは、債権者に対する返済義務を表しています。

 

最初は柴山式総勘定元帳の意図するところがあまり分からないと思いますが、やっていくうちいずれ意味が分かってきます。

 

そして第2のパターンは、資本金が200増えることによって現金が200増加するケースです。

 

株主から出資の払込があると、資本金という竹とんぼが増えます。

資本金という原因によって現金が増えたと思ってください。

 

第3のパターンは、売上によって現金が300増えたケースです。

お客さんに何かを提供することを売上と言います。

お客さんとの関係で売上が発生して、それによって現金が増えたということです。

 

商品の提供でもサービスの提供でも、お客さんとの関係で売上が発生しました。

これによって現金のT字の左側に300を記入して、売上のT字の右側に300を記入します。

現金と収益の関係を「1-4の関係」と言っています。

 

1-4が利益を発生させます。

1-2は借金です。

1-3は出資です。

 

したがって、資産グループの現金勘定と収益グループの売上の関係の数字が大きければ大きいほど、その会社は儲かっています。

 

そして、最後に第4のパターンですが、普通預金から100を引き出して現金が増加したケースです。

 

これは1-1の関係になります。

普通預金という別の資産が減って、それとの交換で現金が増えます。

ですから、資産の中でも入れ替えがあります。

 

普通預金以外にも、「貸付金」といって、誰かにお金を貸した場合も同じです。

貸付金を現金で回収した場合も資産の中での入れ替えになります。

 

また、売掛金の場合も同じで、お客さんに対するツケを回収して現金が入ってきたときにも資産の中での入れ替えが発生します。

別の資産が減って現金が増えるパターンが「1-1の関係」となります。

 

おさらいすると、第1のパターンは負債が増えて現金が増える「1-2」のパターンです。

第2のパターンは資本金などの出資が増えて現金が増える「1-3」のパターン。

 

第3のパターンは売上などの収益が増えて現金が増える「1-4」のパターン。

第4のパターンは普通預金や売掛金や貸付金のような別の資産が減って現金が増える「1-1」のパターン。

 

この4つのパターンをしっかりとイメージして簿記の学習をしてみてください。

会計や簿記の学習がパズルのように楽しくなってきます。

 

私はキッズBOKIで「簿記はパズルだ」と言っていますが、このパズルの感覚を柴山式総勘定元帳で実感してみてください。

ぜひ楽しく簿記を学んでください。

 

私はいつもあなたの簿記検定3級の合格を心からお祈りしております。

ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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